第4話 始まり(仮名)

 今回からリプレイをはじめるにあたって、少しパーティーの強化を行ってもらった。ギャラックにマイリー神殿へ行ってもらい、そこで『組織に対抗するものに力を』とのを受けた司祭長から、神器を与えてもらったのだ。仮名マイリーの。両手に持って+5、アンデットに対して+10、計+15に魔力付与可のとんでもない武器だ。これで戦力が確保されたところで、プレイをはじめる。

GM:てなわけで、ギャラックとデビットが新しい武器をもらって宿前に走ってくるところからはじめるぞ。

ギャラック:遅れてすまん、教皇からお呼びがかかってな。

シルフィー:それはごくろうさまですぅ。

シオン:あれ? デビットはどこです?

ギャラック:ずるずるひきずっておる。(何かをたぐりよせるジェスチャー)

なんて余談をかわしながら、一行がエレミアへ向かって歩こうとすると…

GM:しばらく歩いていくと『あ〜、ちょっと待って下さい〜』という声が聞こえてくるよ。

シオン:おや、誰でしょう。

シルフィー:聞きおぼえあるかしら?

GM:聞きおぼえあるね。ヒューイ君の声だ。『はあっ、はあっ、やっと追いつきましたよ』と、あらい息をついているね。

ギャラック:おもむろにふり返るぞい。

シオン:あの王宮の下っ端兵士ですね。

シルフィー:準備でもしようかしら…ふふっ。(空中に手を走らせる)

シオン:目の前にグレートソードをガツンと。

GM:本気で?

シオン:本気で。

デビット:他人のふりしてるぜ。

シルフィー:まあまあ、何か大切な用があるのかもしれませんし、話くらいは聞きましょ。

シオン:話くらいはね。

GM:では、ヒューイ君はきみたちの前へくると背中から重そうなズタ袋を取り出すよ。

シルフィー:何でしょう、これ。

GM:『はい! 魔術師ギルドから頼まれて持ってきました』ってさ。

シルフィー:あら、ごくろうさま。

グリシーヌ:(ボソっと)なぜ私じゃないの…(←魔術師ギルドの使いパシリ)

一同:(笑)

シルフィー:で、これは一体なんですの?

GM:『はい。まずこちらがですね、グリシーヌさんあてで、遺失呪文が書かれた古文書です』

グリシーヌ:やったぁ。

GM:これで魔術師レベルぶんまでの遺失呪文が使えるようになったよ。アイテムにでも書いといて。

デビット:レベル3の遺失呪文って…

GM:(無視)『もうひとつ、〈〉の呪文がこもったリングです』まあ、これは誰が持ってもいいということだね。

シオン:プロテクションリング…

シルフィー:あたしはいらないわよ。

シオン:持つとしたらボクが?

GM:それは、に相談してくれ。ダメージ減少が+1されるぞ。

シルフィー:冒険者レベルが低い人は? 4ある人間は除外。

一同:(笑)

 このゲームでは冒険者レベルで受けるダメージを減点させることができるのだ。

だが…

シオン:(あせって)ちょっと待ってよ。前線で最優先生命力が低いんだけど、ボク。

ギャラック:勇者ならこれくらい切り抜けろ(笑)

シルフィー:(冷静に)みんな、レベルは?

 レベルはキャラクター紹介参照。パーティーは悩んだすえ、プロテクションリングをシオンに渡すこととなります。で、みんながわいわいやってる間に、ヒューイ君がシルフィーに話し掛けてくる…

GM:『あの…これ』と、ヒューイ君は一振りのを差し出すと、『では…』タッタッタと走り去るのであった。

シルフィー:あらあら、お礼の1つや2つ、受け取ってくださればいいのに。と言って、手の上には光が…(笑) なんてのは置いといて、一言ねぎらいの言葉でも送ってあげようと思ったのに。で、このダガーは何ですの?

GM:から抜くと、刀身は銀色にきらめいているよ。

デビット:シルバーダガー。

GM:以前、シルフィーが『銀の武器がほしいわぁ』って言ってたのを聞いていたようだね。下っ端兵士の安月給で、がんばって買ったんだよ。

シルフィー:なるほろ。

シオン:技能でこのダガー調べていいですか?

GM:いや、振るまでもなくわかる。筋力(5)のダガー。純銀製だよ。

シルフィー:せっかくいただいたものですから(と、アイテム欄に書き加える)。

デビット:銀の武器の効果って?

ギャラック:通常の武器でダメージを与えられない敵(アンデットとか精霊とか)に対して、素であてられるのじゃ。

デビット:ミスリルも?

ギャラック:それもじゃ。

GM:では、もう何もすることはないかな?

ギャラック:特にないが、こやつ(デビット)の足ひもを解いてやる。(←本当に縛ってやがったのかよ)

デビット:魔術師ギルドでエレミアの情報を知りたいんだけど。

ギャラック:デビット、お前は黙ってわしについてくるんじゃ。

GM:それでは皆様、生活費を二百ガメルずつ…

一同:無いです(笑)

 色々と内輪もめを起こすパーティー。(まだシナリオ用の紙に入ってないのに…とほほ)結局、シルフィーはシオンに。ギャラックはデビットに立て替えてもらうこととなった。

GM:貧乏となったところで、エレミアへ向かいましょうか。

ギャラック:サクッと進むぞ、サクッと。

GM:ではサクッと進んで四日目の出来事だ。

ギャラック:野営張ってみたり、お肌が荒れてみたり、ちょっと飢えてネズミを追いかけてみたり(笑)

シオン:誰がですか(笑)

シルフィー:貧乏や。本当に貧乏や。

GM:そんなこんなで歩いていくと、冒険者レベル+知力ボーナスでサイコロ振ってみて。

ギャラック:(コロコロ)13。

デビット:(コロコロ)同じく13。

シオン:(勝ち誇って)14!

GM:では、シオンには歌が聞こえてくるよ。

シルフィー:ランッ、ランララランランラン…(ナウシカ)

シオン:む…ちがうっ!

デビット:オームぅ!

ギャラック:オームは恐い(笑)

シオン:どっちから聞こえる?

GM:こう、まっすぐ街道が続いていて、左に外れた辺りからだよ。

シオン:こっちの方から歌声が聞こえてくるぞ〜。

 謎の歌声なのだが、『ランラン』に近い感じの歌なのだ。ハミングとの噂もあり。

 これに興味を示したパーティーは、街道から外れていった。

GM:だんだん森の奥へと入っていくよ。

デビット:目印をつけておくぞ。

GM:はいはい。歌声に近づいていくと、霧が出てくるぞ。

デビット&ギャラック:わおっ。

GM:そんでだ、技能かレンジャー技能+知力ボーナスで振ってみて。

デビット:(コロコロ)15。初めて役に立った気がする。

GM:じゃあ、目の前が切り立ったになっているのに気付くよ。

デビット:みんな危ないぞ、がけ…

ギャラック:ドスーン(←デビットを押す)

デビット:わとと、止まるんだ、崖だ。

シオン:ピッ(←止まる音のつもりらしい)

シルフィー:キャアキャア(←何か喜んでいる)

ギャラック:それでも押す。

デビット:回避してみてもいい?

ギャラック:だめ。わしが落ちてしまうじゃろうが(笑)

GM:(無視して)見渡すと、その先は街になっているよ。

シルフィー:崖の先が?

GM:おう。

シルフィー:下りられそう?

GM:ここからは無理だね。

シオン:まわりはどうです?

GM:ぐるっとまわって森を下ればいけそうだね。

ギャラック:ここは地図にのってる街かのう。

GM:そりゃもちろん…ん? えっと、セージ+知力で振ってみて。

シオン:(コロコロ)だめだ、失敗。

グリシーヌ:(コロコロ)13よ。

GM:グリシーヌは地図をいっくらよく見ても、こんな場所に街はないと思うね。

ギャラック:ほうほう。

GM:で街のなのだが、やはり霧で覆われていて、奥のほうはよく見えない。時たまもれる光のすじが、不思議で、幻想的で、どこか悲しいような淋しいような印象をあたえてくれるよ。

シルフィー:(とうとつに)〈〉。生命の精霊感じそう?

GM:生命の精霊? 仲間のもの意外、特に感じないね。ただ、ちびっとだけ負の精霊の臭いがするかな…と。

シルーフィ:ふみゅ、気になるなぁ。

デビット:う〜ん。

ギャラック:地図にのってない街か…

グリシーヌ:どきどき、わくわく。

ギャラック:組織の奴等が関連を持っていないとも限らんし、いてみるのがいいとおもうんじゃが。

シオン:賛成。

GM:そんな話をしていると、ふと気付くのだが、いつの間にやら歌が止んでるね。

ギャラック:のあっ。

デビット:誘い出された?

ギャラック:わしは誘いに乗るのもいいと思うぞい。

グリシーヌ:いいレポート材料…

シルフィー:せっかくだから入ってみましょ、シオン様。

シオン:ああ、そうですね。

デビット:あ、罠かも。引き返したほうが…

一同:無視無視。

シオン:さあ、行きましょう。

 一同(デビット以外)の一致により、霧に包まれた街へと行くことになった。

GM:森の中を進んでいくと、レンジャーかシーフで振ってみて。

デビット:(コロコロ)17とかいってるんですけど。

GM:17!?

一同:お〜。パチパチ。

シオン:よくやってくれた。

GM:5と6が出てるのね。デビットは、前の方を赤い山羊の化物がずりずり足を引きずって歩いていくのが見えるよ。

デビット:こっちに近付いてきてるの?

GM:いや、横切ろうとしている。

デビット:みんなに止まるように言う。

シオン:セージ技能で何だかわかるかな?

GM:振るまでもなくわかる。前回、組織に操られていた魔術師ゴローヴァが変身した時の姿の色違いって感じかな…と。

デビット:一気に襲いかかることを提案。ぱっと襲いかかって、締め上げて情報収集しないか?

一同:却下。

ギャラック:後をつけるぞ。じゃが、わしは音がうるさい(装備中)ので、ついていけんかもしれんがのう。

デビット:わかったよ。じゃあ…

グリシーヌ:ミスターデビット、前回あの戦闘でどれだけ苦戦したとお思いで?

 〈〉でキュゥ〜だったけどな(笑)

シルフィー:精神点、減っててあれよ。

デビット:でも足怪我してる…

シオン:それでも勝てると思ってるのか?

ギャラック:たかがその程度では…

シルフィー:それに、勝てるかもしれないけど、こっちにも被害が出ると思うし…。何よりこのマスターの性格を考えると戦いは避けた方がいいわ。

 はは…その通りだけど、赤山羊さん助けてほしかったな。

 理由は後の方で。

デビット:じゃあ、俺が印をつけながら後を追うから、その後をつけてきてくれ。

ギャラック:では行ってこい。

GM:追うんだったらサイコロ振ってみ(にやり)。

ギャラック:神のに、この者のサイコロに幸あらんことを…

デビット:(コロコロ)14。

GM:(コロコロ…げっ、こんな時に)では、デビットはこっそり後をつけていったよ。

 赤山羊の後をおうデビット。だが、街外れまで追跡したところで姿を見失うのであった。

ギャラック:目印を追って…あっちにあるぞい。こっちにあるぞい。

シオン:デビットはどこです? ここ、最後の目印ですけど。

デビット:印のある木の上にいる。

ギャラック:この馬鹿者! そんな追跡の仕方じゃまかれて当然じゃろうが。…で、あの山羊は一体どこへ行ったのじゃ?

デビット:この辺りを通りすぎた瞬間、消えたんだ。

シルフィー:つまりまかれたと。

シオン:なさけないですね。

グリシーヌ:消えたのはどこらへん?

GM:街に入ろうかな〜、という辺りで、木をガサっとどけてみると、あれ? いなくなってるってな感じ。

シルフィー:なるほどぉ〜。とにもかくにも街に入らないと話しは進まないと。

ギャラック:そういう事じゃな。

デビット:じゃ、街の方に石を投げてみる。

シルフィー&ギャラック:投げるな!

ギャラック:(デビットの手をビシッとつかんで)おぬし、その手に持った石で何をしようとしておる。

デビット:この石を街へと投げて、石が消えるかどうか確かめてみたいんだ。

 (笑)消えないって。

ギャラック:街にな、意味もなく石なんか投げてみぃ。お前がその街の住民だとしたらどう思うんじゃ。

グリシーヌ:バカにされた気分…

ギャラック:わかるじゃろ。そんな事されたら誰だって怒るじゃろ? ここはフレンドリーに行こうではないか、フレンドリーに。

デビット:フレンドリーか。でも負の精霊力感じたんだよな。

シルフィー:その話しは一言もしゃべっていない。

デビット:あ、しゃべってないんか。じゃあ、フレンドリーに行くか。

 一行はフレンドリーに街へと入っていった。別にゴーストタウンというわけでもなく、たまーに人を見かけたりする。情報収集にと、一行はへとむかった。

GM:酒場のドアをガラーンと開けて見えるものは、青白い顔でグラスをみがいている親父さんの姿だ。

シオン:他に誰かいる?

GM:ぜんぜん。店はガランガランだね。

ギャラック:あだうぁ〜(←こいつが酒場へ行こうと言い出した)。

デビット:(酒場の)マスターはどこ見てる?

GM:きみ達の方を見て、『はぁ、お客さんかい』みたいな顔をするね。

デビット:会話はできるみたいだな。

ギャラック:(マスターにズイズイ近付いて)親父さん、今日は客が少ないみたいじゃが、もう店じまいかのう。

GM:親父さんはちょっと驚いたような顔をするね。んでもって何か話してくるんだが…

ギャラック:聞き取りずらいと。

GM:というか、専門の言葉を知っていないとわからないんで。セージで振ってみて。

シオン:13。わかる?

GM:のように思えるね。

シオン:で、何て言っているんです?

GM:(マスターになって)『ほ〜、あんたら蛮族かい』

シオン:は? ボクは貴族。

GM:『まあ、わしは蛮族だからって差別はせんがな。街の者達とその言葉で話さぬ方がええぞ』

デビット:おい、俺も下位古代語話せるぞ。

GM:だから、いきなり話しかけられたんだから何語だか判別しなきゃなんないでしょ。そのための判定だったの! 東方語か西方語か、もしかしたらエルフ語か何かわからないんだから。

グリシーヌ:ゴブリン語とかね。

一同:そうそう。

 おい、いきなりゴブリン語で話してくる酒場のマスターって何だ?(笑)

デビット:なるほどな。

GM:で、シオンがまわりに『これは下位古代語だよ』って言えば、話せる人(シオン・デビット・グリシーヌ)は話せる。

シオン:これは下位古代語だよ〜。

GM:酒場の親父さんは『宿をとるんだったらかまわないが』と言ってるぞ。

ギャラック:しゃべれないので、意思のそつうができんぞい。

シオン:通訳しますよ。シルフィーさん、どうしますか? 宿、とりますか?

シルフィー:別にいいんじゃない。ここで宿とっても。

シオン:グリシーヌさんはどうですか?

グリシーヌ:いいんじゃない。レポート材料になるし。

シオン:じゃあ、宿をとらせてもらいますよ。

グリシーヌ:あんた、金持ちね。

シオン:うん。

シルフィー:その前にGM、今時間はどれくらいなの?

GM:霧でよくわからないけど、もうすぐ夕暮れではないかと思うね。

シルフィー:武器屋っぽいところに行ってみようかなぁ。

シオン:ついていきますよ。言葉、通じないでしょうし。

シルフィー:いえ、一人でいきたいです。

デビット:じゃあ、酒場のマスターに『この霧はいつもこんななのかい?』。

GM:『霧? 何の事だ。霧って』

デビット:『だから、街のまわりの』

GM:『何をいっているんだ、お前は』って、言ってくるよ。

デビット:『こっちの勘違いだったみたいだ』ギャラックにこの事を伝える。

ギャラック:ほうほう(ちょっと考える)

シオン:この宿、五人でいくらですか?

GM:『お一人様3魔石。五人で15魔石だが』

シオン:ま、ま、ま…って、おい。

GM:『無いのなら貸しにしてやってもいいぞ』ってさ。

シルフィー:で、いくらでしたの?

シオン:15魔石。

シルフィー:ガメルって知ってますか? って聞いて。

GM:『ガメル? 何を言ってるんだ、お前たちは』

シルフィー:なんとなく、ここがどういう所だかわかった気がするぅ。

シオン:ボクも。セージ振るまでもなくわかっていい?

GM:う〜ん、一応振ってみる? (コロコロ)わかったね。古代王国時代では、魔昌石はとして使われていたという説があるのを思い出したよ。

シオン:ここって古代世界…うん?(混乱)

 とにかく、街をしらべることになります。シルフィーは武器屋、ギャラック・デビット・シオンは街中を探索。グリシーヌは部屋でレポートまとめとなった。

GM:シルフィーは、武器・防具の店に来たよ。

シルフィー:にこっと笑うだけ。

GM:じゃあ、店の人は笑いながら古代語で話しかけてくるよ。

シルフィー:店内を見渡して、弓とかある?

GM:そりゃまあ。剣やら斧やら、闘技場の奴隷が使う、蛮族の武器がずらずら。

シルフィー:う〜みゅ。店のおじさんはどんな反応?

GM:『この女ぁ、冷やかしかよ』みたいな。

シルフィー:あたしは、口、ダメ。耳、ダメ。みたいなジェスチャーをするけど…どう?

GM:なら、そっちの知力ボーナス+2Dで振ってみて。その後こっちがわかるかどうかのボーナスに加えるから。

シルフィー:知力っと(コロコロ)13!

GM:(コロコロ)あ〜、おじさんの目は低い。そっちとたすと期待値になるなぁ。

グリシーヌ:裏成功、裏成功!

シオン:それは別のゲーム。

GM:口ってのはわかったけど、『聞こえてるんだろうが! この娘ぇ!』みたいな。だから、かまわず話しかけるぞ。

シルフィー:う〜みゅ。仕方ない。最後に確認します。生命の精霊力は?

GM:ぜんぜん。

シルフィー:(指をくわえて)弓を見ておじさんをみて、弓を見ておじさんをみて、こくって。

GM:(笑)次の三人行ってみようか。

GM:シオン・デビット・ギャラック、どこ見てまわる?

ギャラック:街中。どういう形状で道路が通っているかとか。

デビット:人が多そうなところ。

GM:人が多いところには後で行ってもらおう。道路(街道)はな感じかな〜と。で、街の奥のほうとか見てみると、何かの神殿のような建物があるよん。

ギャラック:ほうほう。

GM:中に入ってみるかい?(露骨)

シオン:しない。

ギャラック:しない。

デビット:しない。

ギャラック:幾何学的というのはさいの目なのじゃろうか? それともダビデの星(五防星)なのじゃろうか?

GM:ん、ダビデの方だよ。

ギャラック:大きな建物はどこいらへんじゃ?

GM:街の中央あたりだね。

ギャラック:ここか…(自分で街の地図を描いて、指差している)

デビット:大体なんだか見当がついたぞ。

ギャラック:シオン殿、確かそなたは学者のはしくれよのう。何かわからんなのう。

シオン:学者のはしくれぇ〜(コロコロ)11。

GM:11じゃわからん。

デビット:こういう時は6ゾロ振んなきゃ。(←お前、振って8だったろ!)

シオン:ここら辺に人はいますか?

GM:ここはいないけど、中央広場に行けばいそうだね。

シオン:神殿には入れそうですか?

GM:入口はど〜んとでかい。すぐに入れるよ。

シオン:では宿に戻りますか。

ギャラック:街はダビデ形で霧に包まれていて、どこもひと気が少ないのがこの街の特徴じゃな。

デビット:街の形状は憶えておく。

ギャラック:では、この事を伝えにわしは宿に帰るぞい。

GM:帰りに中央広場を通るとイベントが少しあるんだけど。

デビット:俺は行きたいぞ。

シオン:じゃあ、ボクも。

ギャラック:わしはこの事をグリシーヌ殿に伝えに行くので、いったん別れるのう。

デビット:ボディガードをしてくれぇ。

ギャラック:ボディ…ボディががらあきぞよ!(笑)

ギャラックは一人宿へと戻り、シオンとデビットは広場へ向かう。

GM:子供が何人か遊んでいるね(←夕方じゃなかったのか)

デビット:何を話しているのか聞いてみる。

シオン:じゃあ、ボクも聞いてみるね。

GM:セージでどうぞ。デビットが12で成功? なら、こりゃえらいこった。子供もまわりの大人も、全員『』で話しているよ。

シオン:どあははははは…(←壊れてる)

デビット:(笑)了解した。

シオン:何を話している雰囲気ですか?

GM:一方の子供が〈〉とか言って、もう一人が〈〉とか。

シオン:なにぃ〜!

デビット:帰る。

 二人はとっとこと宿へ戻ったが、これが正解。だって、パーティーで唯一『上位古代語』が話せるグリシーヌがレポート書いてるんだもん(笑)。下手に下位古代語で話しかけたら、蛮族ぅ〜って殺されるところだった。まあ、〈火球〉も〈吹雪〉も発動はしていないけどね。それでもこの街の人達は強いんだよ。

GM:じゃあ、みんな宿に戻ってきたよ。

 全員そろったパーティーは、情報を交換します。やれ街が五防星だからこうなっただの、シルフィーが生命の精霊を感じなかったことを言わなかったりと、よけいに混乱します。夜もふけてきたので、一行は探索を明日へと延ばすのですが……

GM:みんなぐっすりお休みだね。じゃあ、精神抵抗してみて。

ギャラック:のあ〜(コロコロ)ふっ(あさってを向く)。

シオン:(コロコロ)わ〜い、10点下さい。

GM:(な、なんておいしいやつだ)成功はデビットだけか。じゃあ、失敗した人は夢を見る。見えるのは霧につつまれていない、この街だね。

ギャラック:うむ。

GM:人通りも多く、にぎやかなものだ。街の広場では〈幻覚〉の呪文で紙芝居みたいなこをしているおっさんや、子供が〈火球〉でドゴーン! それを〈吹雪〉でブシュ〜ッ! とかなってたり、そんな情景が見える。

シルフィー:…またずいぶんにぎやかですのね。

ギャラック:紙芝居、みてみたいのう。

GM:次に、街外れに視点がいくよ。小さな家があって、洗濯物を干している綺麗な女の人が見えるよ。

一同:ふむふむ。

GM:と、街の外からキズだらけの男の人が入ってきて、パタっと倒れる。

ギャラック:のあっ。

GM:女の人は洗濯物をほおりだしてかけよる。

ギャラック:わしもかけよる。

GM:ところが、触ろうとしてもスカスカ。

ギャラック:あうっ。

GM:女の人が男の人を助けてブラックアウト、次のシーンに移るよ。

 ってのが続くので、地の文で書かしていただきましょう。女の人と男の人のラブラブシーンになり、それが終わると夢の山場、この街の破壊シーンとなった。そこらで煙や炎が上がっている。どうやら魔術師風の男と、その手下の黒山羊達の仕業のようだ。魔法王国の人々も戦ったが、魔術師には特殊な結界が張ってあって、魔法が通じない。一方的な虐殺が繰り広げられた。そして、街外れの家へと場面が変わる。

GM:女の人と男の人がしい表情で話している。上位古代語ができるのは…

グリシーヌ:はい。

GM:男の人は、こんな事を言ってるね。『あの魔術師を倒してくる!』『ここで待ていてくれ。必ず戻ってくる』と、家の外へ駆け出すよ。

ギャラック:ふむ。

GM:女の人の方は追いかけていこうとはするものの、下を向いてしまって、ベットに腰掛けているね。しばらくすると、ドアをたたく音が。女の人はかけよってドアを…

シルフィー:開けちゃだめぇ〜。

GM:シルフィーの声は、残念ながら届かない。ドアの外には黒山羊の化物が…というところで目が覚める。

デビット:まわりがうなされているのを見てる。

GM:うんにゃ、お前は安眠している。えっと、グリシーヌとシルフィーは別の部屋だよね?

グリシーヌ:もちろんです。

GM:なら、(コロコロ)男部屋の中央にさっきの女の人がふわっと浮いているね。

ギャラック:こ…こんな所に何の用ぞな。

GM:その言葉がわからなかったのかどうかは知らないが、悲しそうな顔をして西の方の壁へと消えるよ。さて、自由行動だ。

デビット:寝てます。

ギャラック:戦力になるとも思えないので、こいつはほっとく。むしろ足を引っ張るしのう。このまま気持ちよーく寝させてやる。

GM:よだれたらしてるよ。

ギャラック:むにゃむにゃ、もう食べられない…とかほざいておるんじゃろ。きっと(笑)。

デビット:騒ぎで起きない?

ギャラック:起きない(←おい)

シオン:ギャラックさん、こいつどうします?(←お前も)

ギャラック:ほっとけ(←投げやり)

デビット:警戒して寝たから…

ギャラック:寝たら警戒も何もない。

デビット:扉に警報装置が…

一同:ないない(絶対零度)

ギャラック:さっきの女性が気になるので、身支度を整えしだい西の方へ行こうと思うんじゃが、シオン、おぬしはどうする?

シオン:ボクも行きます。

GM:デビットは起こさないのかな?

シオン:うん。シルフィーとグリシーヌさんを起こしにいきます。

GM:だってさ。女部屋はどうなっているの?

グリシーヌ:二人であたふたしてる。

シルフィー言葉は出ないんだけど…

グリシーヌ:顔を見合わせて。

シルフィー&グリシーヌ:あたふた。

シオン:コンコン(ドアをたたく)。

シルフィー&グリシーヌ:あたふた。

シオン:もしもし、シオンです。

シルフィー:(ブロックサインで)ドアを開けるかかりと、殺るかかりで…

シオン:ガチャ(ドアを開ける)

シルフィー:光がドウン!(光の精霊)

グリシーヌ:しゅごーどごあっ!(あばれてる)

GM:本気で?

シルフィー:いや、あんまり騒ぐと起きちゃうから。

デビット以外:(大爆笑)

シルフィー:話を戻して、シオン様、こんな夜更けに…まさか…ポッ。

ギャラック:そこ、ちがうから。

シオン:かくかくしかじか。では、身支度して行きましょうか。

GM:…起こさないで行くの?

シオン:本当にどうします?

シルフィー:別にどっちでもいいけど。

ギャラック:安らかに眠っているものを起こしてはいかん!

GM:それって死んでるやん。

ギャラック:こんなに気持ちよさそうに眠っているんだ。起こしてしまってはかわいそうじゃろ。

GM:いいのか? 俺はこの後、本気でデビットを出さんぞ。

シオン:ごめんなさい。

シルフィー:いや、それはそれでおもしろいかも…

グリシーヌ:いればいるだけで、盾にはなってくれますし…起こしてあげても…(優しい)

GM:まあ…盾にはね。

グリシーヌ:まあ、私にかかる攻撃回数が減ると思えば(前言撤回。鬼だ。こいつ)

シオン:ギャラックさん、お願いします。

ギャラック:ほい。キュッ(デビットの足にロープを結ぶ)ずりずり…

デビット:ぐげっ、ばぎおうっ。

 そんなで西の方へと歩みだした。途中、通りすがりの女の人に話しかけられるが、グリシーヌの舌先三寸であっさり回避(本当はレイスだったんだよ〜。戦闘してくれよ〜)。何の苦もなく、夢で見た家へとたどりつきます。

ギャラック:おお! ここじゃったのか。

GM:いやぁ…この街にはここから入ってきたんだけどね(笑)

デビット:『家って何?』

ギャラック:…お前は黙ってついてくればいいんじゃ。ずりずり。

グリシーヌ:夢の中で、声は聞こえていたのですわね?

GM:うむ。

グリシーヌ:女の人と男の人の名前わかる?

GM:なんとなくね。女の人はリューニャさん。雰囲気、何かの司祭かなと。

ギャラック:司祭の雰囲気はわかるが、名前はわからんぞ。

GM:なるほど、ギャラックが司祭かなと思った。男の人の方はウツシエさんだ。

ギャラック:情報も聞いたところで、ドアをコンコンと。

GM:し〜ん。

ギャラック:ガチャ。ギィ〜。

GM:では、中にはボォ〜っと輝くリューニャさんの姿が見えるね。

シルフィー:グリさんしか話せない。

GM:いや、リューニャさんは下位古代語も話せるんで。

シルフィー:それでもあたし、ダメね。

シオン:話を聞きます。

GM:(リューニャ)『千年の時の間、あなたたちをお待ちしておりました』

ギャラック:は?

GM:『どうしてあの時、無理をしてでもウツシエ様の後を追わなかったのか、それが心残りとなって現世にとどまっています。街の人々も、無敵の魔法力が何の抵抗もできずに滅んだことが、いまだ信じられずただよっています』

シルフィー:なるほど……

GM:『私はこうして意志を保っておりますが、街の人々は自分達が死んだことにもわからずにさまよっています。司祭として――こんな姿になってしまった私ですが――それはとても辛い事です。私は、ある程度の奇跡なら起こせます。どうか、あの時に戻って私達を呪縛から解き放ってください』

グリシーヌ:戻るって…どうやって?

GM:リューニャさんは高レベル司祭だ。ちょっとした奇跡が使えるのだ。

デビット:それはいいんだが、その前に詳しいことを教えてほしい。

ギャラック:お前は気にせずついてくればええ。答えは最後に待っておるのじゃよ。

シルフィー:行くのは…賛成よ。

グリシーヌ:え〜と…あんたたち、行くのはいいんだけど、私達って間違いなく古代王国人よりも力ないわよ。

デビット:そりゃ間違いねえ。

GM:『あの時滅んだのは、魔法力に頼っていたからです』夢見た人はわかるけど、この街を滅ぼした魔術師に、街の人々は必死で魔法を使っていたよ。でも、全部何かのシールドで、カイ〜ンだ。直接攻撃ならあるいは…って感じだね。

グリシーヌ:うに。

ギャラック:用は魔法力に頼らない蛮族の力が必要ということじゃな。

シオン:う〜ん。

シルフィー:魔法ねぇ。精霊魔法が効いてくれればいいけど…。シルバーダガー、ここで使うのかな?

 おい、シナリオ読むなよ。それにダガーはヒューイ君の、シルフィーへの善意だぞ。

GM:『よろしくお願いします』ってさ。

ギャラック:私達で力になれるのなら、喜んでお助けしようではないか。のう、シオン殿。

シオン:そうですね!

GM:ギャラック、かっこいい。司祭らしい。

デビット:チャザとしては…

GM:〈〉欲しさのインチキチャザ司祭の言うセリフは無い。

グリシーヌ:私としては、古代の魔法も研究材料ですので。むしろ、古代王国時代に魔法が効かなかった魔術師がいたことに興味がある。

GM:じゃ、全員一致でいいね。

シルフィー:(リューニャさんの耳元で)『…あなた、ウツシエさんの事、好きなのね』

GM:『え…何を急に……』ポッ(顔を赤くする)

シルフィー:『お互い、がんばりましょうね!』

 …基本的に会話が通じるわけがないのだが、リューニャさんは〈〉でも使っていたのでしょう。ま、GM的には話が美しければそれでよし主義なので。それにしても、幽霊の癖に何で顔が赤くなるのだろう(笑)

GM:リューニャさんは何やら歌をうたいだす。悲しげで、それでいて小さな頃を思い出すような曲だ。それを聴いているうちに、みんなの意識がブラックアウトしていく。

グリシーヌ&シルフィー:くらくらぁ〜。

GM:ふと気付くと森の中だ。前を見るとリューニャさんの家だね。そこからウツシエさんがドアを開けて走って行くのが見える。

シルフィー:まじゅい。

シオン:急いで追いかけましょう。

GM:そんなん、追いつけないに決まってる。

シオン:なんでですか?

GM:そりゃ、こちらのイベントだからよ。

 この、『イベントだから無理』ってのは後で聞き返しても恥ずかしい。冷静に考えると、PCの行動をただ束縛してしまっているだけだからね。でも、すぐに気付いて判定したから、許してちょうだいね。

ギャラック:別にいいぞい(←自分じゃ絶対追いつけないから)

シオン:(黙って自分の敏捷度を指す)

GM:…速いのね。

シオン:この音速のボクでもダメなのでしょうか?

GM:(考えて)じゃあ、敏捷度ボーナスに2Dをたして、12以上を出して。そしたら追いつくよ。

シオン:(コロコロ)無理でした。

シルフィー:(コロコロ)追いつけな〜い。

 ってな感じでみんな失敗。(成功する確率は決して絶望的なものではない)こうやって、判定しないと、PLは『俺達はGMに動かされているだけじゃないか!』となってしまう。なるべく、可能な行動は判定(ちいと難しめに)してあげるのがフェアなプレイだと、私は思っている。

GM:ところでいいのかな? リューニャさんはまだ家の中だよ。

シルフィー:しまった! あっちにも山羊が来るんだったわ。

グリシーヌ:ウツシエさんはどっちに走っていったの?

GM:街の中心だね。

デビット:街の方って、山羊がたくさん出ないかな。

グリシーヌ:う〜ん。

 ここでパーティーはリューニャさんを連れて行くか、それとも先にウツシエさんの後を追うか話し合います。ウツシエさんを追って街の中へ入っていけば、山羊の群れに鉢合わせしますし、強い戦力で行かねばなりません。が、リューニャさんを説得して連れて行かねば、山羊に殺されてしまいます。さらに、説得に時間がかかれば、やはり山羊との戦闘になってしまいます。

 パーティーは考えたすえ、グリシーヌとシルフィーがリューニャの家へ、残りの者+グリシーヌの使い魔のミーちゃん(猫)はウツシエさんの後を追うことにします。

グリシーヌ:で、どうやって説得する?

シルフィー:そんなのは会ってから考えます。コンコン。

GM:ノックしたのね。じゃ、すぐにガチャっとドアを開けるよ。

シルフィー:グリさん、通訳お願いね。『あなた、リューニャさんね』

GM:『え…、何で私の名前を…?』

シルフィー:『ここにいたら危ないの。ウツシエさんが危険なの。一緒に行きましょ』

GM:『え…どういうことです? あなた達は何者ですか』

グリシーヌ:『とにかく、ウツシエさんが危ないのです。彼を助けるためにも、私達と一緒に来て』

GM:う〜む、ウツシエさんが危ないって言われたらついていくしかないじゃないか。

グリシーヌ:にやり(←なぜ邪悪に笑う?)

シルフィー:これで夢その1は回避できたわね。ダッシュでみんなの後を追いましょう。

グリシーヌ:ダッシュ、ダ〜ッシュ、ダッシュ!

シルフィー:キックエーンドダッシュ…(翼君)

 わけのわからんノリの二人はおいといて、カメラは男組みへと移るのであった。

GM:すったか走っていくと、どでかい神殿についたよ。

シオン:あそこか。

ギャラック:街の中心にあった、でかいやつじゃの。

GM:中をのぞくと、魔術師と数匹の山羊がたむろしてる。で、魔術師の手には紅い魔石が握られているよ。

シオン:セージでなんだかわかりますか?

デビット:(笑い出す)

ギャラック:赤い…紅〜い。

シオン:判定必要?

シルフィー:例のあれでしょ。

ギャラック:例の赤い魔石じゃな。

GM:そうだけど、この場にいない人は発言を慎むように。

シルフィー:は〜い。

シオン:では、ウツシエさんが見えるまで待ちますか。どこにいったんでしょうね。

GM:さあ。どっかにでもしてるんじゃない?

デビット:もしかして、もう死んでたりして(←生々しい!)

ギャラック:とりあえず様子を見るんじゃ。

GM:なら、カメラを女組みに回そう。リューニャさんを連れて、デビットの残した印を追跡中なのだが、その途中、子供が山羊に襲われているのを目にするよ。今まさに山羊の爪が振り下ろされる!

シルフィー:うわ〜。

グリシーヌ:にゃ。

GM:で、『あぶないっ!』とリューニャさんが子供をかばうんだが、かわりに激しく顔を切りつけられてしまう。そのおかげで、子供は無事だね。

シルフィー:〈〉(コロコロ)完全回復して下さい。

GM:では一命を取りとめた。戦闘に入るよ。

シルフィー:女の子の顔を傷つける奴は許さない!

GM:…許さないのはいいけど、俺の計画では全員でこっちに来る予定だったからな〜。勝てるかな〜(露骨)

グリシーヌ:最善の策は、子供を連れてダッシュで男組と合流。

シルフィー:――そうね。

グリシーヌ:戦闘に入るうんぬんじゃない。逃げる!

GM:じゃあ、何かで山羊の気をそらす事ができたら、そのスキに逃げれる事にしよう。

シルフィー:は〜い。

グリシーヌ:……(子供を見ている)

シオン:まさか…っておい(笑)

 そりゃ、お前そんな事したら金で仲間を売ったデビット以下だぞ。一応、シオンはここにいないが、すんごい笑っていたので書いてみた(笑)

シルフィー:まわりはどんな感じなの?

GM:建物がずらっ。

グリシーヌ:にゃ、〈〉。

シルフィー:またそれ。

GM:1ゾロ以外で成功ね。精神力も減らしてね。

グリシーヌ:(コロコロ)ん?

GM:6ゾロ!? なんかこう…無駄な……。オークが出てきてこんにちは〜。山羊さんと殴り合って、ボゴッ、ガシン、ボゴッ、ガシン。

グリシーヌ:いやいや、ボゴッ、チュドン!(笑)

GM:(笑)そのスキに逃げれたよ。

 途中、リューニャさんが先ほどの攻撃で目を失明してしまった事がわかった。それでも『子供を守って』と言うリューニャさん。移動力が落ちたので男組みとの合流に若干時間がかかったものの、これで女組みの行動は終了。ちなみに、子供は連れていった。

GM:男組みが柱の影に隠れて様子を見ていると、神殿の入り口の方に赤い山羊の化物がドッス、ドッス、ドッスと走ってくるのが見える。

ギャラック:なにぃ〜!

シオン:何か見た事ないですか?

ギャラック:うむ。どこかで見たような気がするぞい。

デビット:いきなり『ウツシエさん』とか声かけようか。

ギャラック:黙れ。まだその予想はしてはいけない。

GM:赤山羊は、魔術師と黒山羊の方へ突っ込んでいくよ。

デビット:赤い方の援護をする。

GM:他の人はどうする?

ギャラック:(デビットを指して)ここはするらしい。

シオン:まだ待機。

デビット:一人で行くの?

ギャラック:というか、わしらの意見も聞かずにお前が一人で行ったのじゃよ。

デビット:もう行ったのか(←お前の行動だろうが!)

GM:では、ギャラックとシオンが様子を見ていると、…言葉わかんないか。とにかく罵りあった後、赤いのと黒いのが戦い始める。魔術師はそれを眺めてるね。

シオン:言葉は上位古代語ですか?

GM:うむ。ハイエン…あ、猫(グリシーヌの使い魔)がいるのか。

シオン:(猫に)話し、よく聞いといて下さいね。

ギャラック:言葉はわからんかったが、険悪なのはわかったので赤山羊を助けに入るかのう。

GM:じゃ、戦闘だー! と言う所で女組みが神殿につくよ。

 猫のミーちゃんが聞いたのは魔術師:『この裏切り者が!』赤山羊:『なんとでも言うがいい。だが、俺はお前を許せない』魔術師:『は中位魔神よ。人間と共に滅びるがいい!』でした。

 状況を整理すると、神殿の奥には魔術師、その前に黒山羊が3体。それに近接しているのが、黒山羊Aに赤山羊、Bにギャラック、Cにシオン。また、神殿の入口にはグリシーヌ、シルフィー、リューニャ、子供となっている。

1R(ラウンド)目

敏捷度の一番高いシオンがCにクリティカルで命中。ダメージは8点。続いて赤山羊が恐怖の3回連続攻撃をかましてAを瀕死に追いこむ。

GM:次はシルフィーだよ。

シルフィー:どうしよう。魔法、効かないのよね…。(色々考えて)〈闇の精霊〉を魔術師にかけるの。(コロコロ)12。

GM:どうぞどうぞ。どんどんサイコロ振って。

シルフィー:ダメージ8点。

GM:そのシェードは、魔術師の前で掻き消えたよ。

シルフィー:あ〜ん。精霊魔法も例外じゃなかったのね〜。

 魔術師には魔法が効かなかったりする。このターンで特に書く事は、デビットは魔術師の持つ魔石の赤々しさが増している事に気付いたり、ギャラックが防御ロールで1ゾロを振り、痛手を負ったりした事だろう。

ギャラック:ははっ、14点もろにくらってもうた。じゃが、まだ生命力は11点残っておる。わしの攻撃順じゃな(コロコロ)

シルフィー:あ、いい目が出てるぅ。

GM:(コロコロ)それならバシッと当たったよ。

ギャラック:(コロコロ)13点じゃ!

GM:うっ、それ痛い。

シオン:次は魔術師の行動ですね。

GM:魔術師は一人でうんちくたれてる。『そうだ! 殺しあえ、憎しみあえ。それこそが我が力!』

シルフィー:ごたくはほっときましょ。

2R目

シオン:続いて攻撃します。(コロコロ)16って避けられますか?

GM:16!? そんなの6ゾロじゃないと…(コロコロ)やっぱり無理。

シオン:(コロコロ)クリティカル!

GM:ぐおっ!

シオン:あ、でも次はダメージ0で止まって…

GM:あ〜、ビックリした。

シオン:結果、ダメージ15点。

GM:ものすごく痛い。

シオン:次は赤山羊さんですね。

GM:(コロコロ)×たくさん。黒山羊さんが、お手紙食べた♪ 赤山羊ブチ切れ黒山羊った(黒山羊A死亡)

グリシーヌ:赤山羊さんから3発飛んだ♪ 黒山羊さんは、こらえられず死んだ(笑)

 これで流れをもらったパーティー。シルフィーは弓を撃つが、装甲をつらぬけない。その代わりデビットが黒山羊Cにクリティカル! さらにグリシーヌが〈電撃〉を6ゾロ成功。その上ダメージもクリティカル! 黒山羊Cを消し炭にします。黒山羊Bの攻撃も当たるが、ギャラックには効いたようすもない。魔術師は『な、人間ごときが…! 我が真の力を出さねばならんというのか』とか言っているが、完全な無視をされている(涙)

3R目

 シオンは魔術師に移動攻撃でミス。赤山羊さんは黒山羊Bを瀕死に追いこみます。シルフィーは惜しくも黒山羊を倒せず、結果デビットにおいしい所を持っていかれます。黒山羊さん達は、わずか3R(しかも、ダメージはギャラックへの14点のみ)の退場となってしまった。

GM:(少し混乱)え〜と、ターンエンドしていいかな?

グリシーヌ:全力で魔術師に接近。

GM:他にはないね? 魔術師の持っている魔石が赤から青へと変わっていくよ。と同時に『我が姿を見る人間がいるとは…おもしろい! 実に面白いぞ!』魔術師は巨大な三本首の山羊(一応二本足)に変わっていくよ。『我が完全なる復活のための生贄となってもらおう!』手から『見えない刃』を走らせるぞ。(コロコロ)シオンにね。

シオン:(コロコロ)危ない! ギリギリ避けました。

GM:シオンがひょいっと避けると、後ろにいた赤山羊さんにザシュッと。で、赤山羊さんは背中に大きな切り傷をつけると、パタリと倒れる。

シオン:なぬ〜!

GM:リューニャさんは赤山羊さんに駆けよって、こっちは終了。…にしても、オープンダイスでうまい所にあたったなぁ。

ギャラック:賽の目が1・2だったらあらぬ方へ飛んでいったからのう。

デビット:ってーか、ギャラックに飛んでて避けられたら俺が…!

GM:それ死亡。

ギャラック:それ、気持ええのう。

シオン:なんでそうならなかったのかしら(本当に残念そう)

GM:では、次のラウンドに移るよ。

4R目

GM:リューニャさんは〈〉を使うけど『…ダメです。傷が深すぎます』と。で、目が見えないからわかるのだろうか『ああ…ウツシエ様…』。

シルフィー:(リューニャさんをここまで連れてきた)生命の精霊は感じられない?

GM:ギリギリ。相当やばいね。

シルフィー:ダメもとで〈〉。

GM:本当にダメじゃん。

シルフィーそれでもする。自分にできることをしないで、諦められない(コロコロ)15。

GM:はい。15ね。

シルフィー:で、精神力尽きてパタリ。

シオン:え〜!

GM:うそ、まじで!?

デビット:まじかんべんして。

ギャラック:…それ、美しい。

GM:では〈回復〉のかいあってか、ウツシエさんの傷は、背中のもの以外消えるよ。意識も取り戻す。リューニャさんは顔を上げて『あと30秒(3R)ほど、私に時間を下さい』と大声で叫ぶよ。

デビット:〈〉か?

GM:なにしろ幽霊になってもできたから。

ギャラック:とにかく、3R耐えればいいんじゃな!

シオン:全力防御。

シルフィー(のプレイヤー):最初の〈闇の精霊〉がよけいだったのね。

GM:いや…実は黒山羊には効いたんだけど…。

シルフィー:ガ〜ン。

 さ〜て、ラスト3R。はりきって行きましょう! という所で、またもやグリシーヌの悪知恵がGMを苦しめるのであった。

グリシーヌ:防御するくらいなら、魔石を奪う。

GM:へっ?

グリシーヌ:というか、攻撃で魔石に命中させる。

GM:(すっごい考えて)じゃ、命中判定で6ゾロ振れば魔石を砕ける。

グリシーヌ:(にやり)攻撃する。(コロコロ)にょ? 10点。

シオン:なんておいしい…

 この後、ギャラックが自分に〈治癒〉で6点回復。そこに三つ首の山羊(魔術師だよ)からギャラックに『見えない刃』が飛ぶが、『ここで死なれたら、こっちの寝覚めが悪い』との祈りが通じたのか、ギリギリ避けてくれた。デビットはシルフィーに〈〉で7点の精神力を移し、次ラウンドへとうつる。

5R目

シオン:6ゾロを祈って攻撃します。(コロコロ)あ、当たってすらないかも。

GM:うんにゃ。真の姿を見せた魔術師君は、避けようともしない。

シオン:へ? (コロコロ)ダメージは12点。

GM:魔術師の肉がゾリッと持っていかれるが、切ってる先から再生してるよ。

デビット:ははははっ…

シルフィー:無理ですねぇ。こいつにはもはや攻撃が効かないみたいですぅ。

グリシーヌ:知らないねぇ。ようは6ゾロればいいんでしょ。

ギャラック:そうじゃ、6ゾロればいいんじゃ。

グリシーヌ:6ゾロって魔石さえ奪ってしまえば…くくくっ。

 だが、世の中そんなに甘いものじゃない。デビットの攻撃はサイの目11(あ…危ない)で当たるが、同じく再生。ギャラックも攻撃をしようとするが、GMの『次くらったら死ぬぞ』の言葉に〈〉を使います。

GM:ラウンドの最後にNPC達の行動だ。リューニャさんは何やらウツシエさんと話していたのだが、そのウツシエさんの姿がフッと掻き消えるよ。

シルフィー:へ?

GM:で、何が起こったのかは次のラウンドだ。

グリシーヌ:やった〜。山羊から攻撃が飛んでこなかった。

ギャラック:ふっ、まだわからんぞい。

シルフィー:やばひ。

グリシーヌ:GM、ターンエンドって言ったじゃないかぁ。

GM:(無言でコロコロ)避けやすいけどダメージがでかい攻撃が飛ぶよ。(コロコロ)シオン、絶対避けろよ。

シオン:(コロコロ)1ゾロ。死亡決定ですね。

GM:鎧で止められるから、がんばって生き残れ!

シオン:(コロコロ)あ…危ない。残り生命点4点。

GM:ではラストラウンドだ。有効に使ってくれよ!

6R目

シオン:全力防御。

GM:ほい。ちなみにさっきの攻撃は、光の矢みたいなのを飛ばしたのだ。

ギャラック:我は放つ、光の白刃!(←そこ、違うから)

シルフィー:精神抵抗でもしようかしら。

デビット:さっきのは魔法だったのか?

GM:いや、物理攻撃だと思いねぇ。

グリシーヌ:剣で攻撃。(コロコロ)適当にダメージが8点とぶ。

ギャラック:きゅあう〜んずぅ(コロコロ)発動。まわれぇ(コロコロ)

デビット:ん? 〈〉はまわらない(クリティカルしない)んじゃなかった?

シルフィー:まわる。

デビット:あ、まわるんだ。

 …クリティカルしません。

ギャラック:6点回復。ちなみにまわるくらいでかい目が出ろって意味じゃよ。

GM:じゃあ魔術師の攻撃だぁ。みんな避けろ。

デビット:3・4じゃなければ…

GM:いや、みんな避けろ。

シオン:(コロコロ)回避専念なので余裕。

ギャラック:ドワーフに2ケタで避けろって…何?(←くらった)

グリシーヌ:(コロコロ)1足りなかったわ。

GM:くらった人は、さらに精神抵抗ができる。

ギャラック:しゃ、こい!(猪木風)(コロコロ)1足りない。

グリシーヌ:(コロコロ)余裕。

GM:ではでは『のたうつ炎』が飛んでくる。ダメージは15点。抵抗に成功した人は8点を、くらってちょうだい。で、リューニャさんの方にも飛んでいくけど…

シルフィー:…体をはって止めます(コロコロ)ちょうど気絶。

GM:なら、シルフィーのおかげでリューニャさんは最後の呪文詠唱を終えることができたよ。

シルフィー:(リューニャに)『…あとは…よろしくね…』パタリ。

処理が大変なので地の文でうめさせていただく。ギャラックとグリシーヌはぜ〜んぜん平気といった感じだ。で、リューニャさんは何をしたのかというと、このラウンドの最後に、三つ首の山羊(上位魔神)が持っていた魔石を消しさったのだ。魔神は『が…ち…力がぁ…』となるわけです。魔石が消えると同時に、リューニャさんの姿も掻き消えます。

最終ラウンド

GM:力を奪われた魔神は、それでもなお、現世にとどまっている。

ギャラック:シオン殿、とどめじゃ!

シオン:とどめさしていいかな?

GM:当たればとどめだ。かっこよく決めてくれ!

シオン:切ります! (コロコロ)あ、無理っぽい。

GM:(コロコロ)あ、避けちゃった。次の行動順は?

デビット:ふふふっ。

GM:どぎゃー! 嫌だ〜。こんな美しくない倒され方は嫌だ〜!

グリシーヌ:安心して。私が同時攻撃よ。

GM:…よかったぁ。弓より剣の方が美しい。

グリシーヌ:とかいいながら、剣の先から出る〈電撃〉でバシ(笑)

GM:どあぁ…しくしく(涙)

 デビットの矢が刺さり、グリシーヌの稲妻が魔神をつらぬいた! その瞬間、空間がきしんだかと思うと、魔神の姿は空間に発生した歪に飲み込まれていく。冒険者達の姿も、もとからいなかったかのように消えていくのだ。残されたのは子供のみ。そして…

GM:君達の意識はブラックアウトしていくよ。

シルフィー:初めからブラックアウトしていますぅ(笑)

GM:そこ、山場なんだから茶化さないように。頭の中に直接声が響いてくるよ。

ギャラック:むぅ。

GM:(リューニャの声)『あの魔神は負の力を源としていたようです。魔石はいわばやつの胃袋。それを遠い未来へと飛ばしました。それまでの間に、やつの力はかなり減っているはず…』

デビット:……。

GM:『同じ時代にウツシエ様も飛ばしました。あの方は心は人間です。転生の間に、完全な人間になっているはず…。彼を探し出してあの魔神を今度こそ倒していただきたいのです。ウツシエ様を探すには、生前深い傷を負ったところが、来世でも現れるはず…』

デビット:…ぷっ、はははっ(笑)

シルフィー:そこ、笑うな!

シオン:笑うな!

ギャラック:笑う所ではないじゃろうが!

グリシーヌ:…笑いすぎ。

 ちびっと、デビットに対する罵詈雑言が飛ぶので、カットします。

シルフィー:その声に『あたし達にまかせてね!』

GM:(喜び、悲しむ声)『ありがとう…。…私は…奇跡を使い……すぎました。本当に…ダメですね、私って』

シルフィー:……。

GM:『もし…生まれ変わることができたら…また…マーファ…様を…』声が消え、視界が開けていく…。

ギャラック:ここは…?

GM:君達は、昨日のベットから身を起したよ。

ギャラック:霧の街か。

グリシーヌ:そこらへん、蜘蛛の巣だらけだったりして。

GM:ない。

グリシーヌ:ない?

GM:綺麗に整っているよ。

ギャラック:霧は? 窓を開けてみるぞい。

GM:窓の外は太陽サンサン、すずめがチュンチュン。舗装された道路からは人のざわめきが。

ギャラック:ほう…。一階へ降りて、店の親父に共通語で話してみるぞ。

GM:(マスター)『お…お客さん方、いつの間に泊まっとったんじゃ!』

ギャラック:昨日の夜から泊まっとったはずじゃがのう。

シオン:地図見せて下さい。

GM:ここは、オランとエレミアをつなぐ『フェニックスの街』と書かれているよ。

シルフィー:なるほどぉ。つまりあれね。あたし達は1つの街の運命を変えちゃったのね。

デビット:運命を変えなかったら、マジックアイテムがゴロゴロあったのに。(←お前、何でこんなダークな事を言う!?)

GM:『まあ、うちの宿は前払い制だし、泊まっとったんだったらわしの勘違いじゃろう。じゃが、気味悪いから出てってくれんか』と、店を追い出されるよ。

デビット:追い出された。

ギャラック:事の始まりはあのようなものだったのじゃな。

シルフィー:なるほど。

GM:で、外をほっつき歩いていると、男の人がタタタっドンっとぶつかってくる。

グリシーヌ:誰に?

GM:誰がいい?

シオン:選べるんでしたら、ボクにします。

GM:では、シオンにどん。『あたた…すいませ…ん?』とシオンの顔を見る。シオンはシオンで、ん? と。

シオン:ん?

GM:何かなと見ていると、山羊に襲われているところを助けた子供に面影が…

シルフィー:う〜ん。

GM:『あ! ちょっと、神殿のほうまで来てください』シオンを引っ張って走っていくのであった。

 んだもんで、神殿へついたパーティーは巨大な壁画を目にします。それはパーティーが魔神を倒した時の絵なんだな。

GM:ごちゃっと描かれてて、下には『救世主』と題が書かれてる。

 やれ自分はもっとかっこいいだの何のと言い争いになります。しばらく後、忘れられた頃になって、さっきぶつかってきた男が、剣と鎧を手に戻ってきた。

GM:(男の人)『私の祖先の方が、偉いだったみたいで、あなた達みたいな方が現れたらこれを渡せと、言い伝えられていました』

シルフィー:うえ?

GM:一振りの剣と、一着の鎧だね。

シオン:どういったものなのでしょうか?

GM:剣はバスタードソード。攻撃力が+1、クリティカル率がマイナス1、追加ダメージが+3。

シルフィー:(嬉々として)強い、強いよこれ!

シオン:ぜひもらいたいんですけど。

GM:どうぞどうぞ。

シルフィー:鎧は(←すっごい笑顔)

GM:なのに回避にペナルティーが無い。ってーか、回避+1。

シオン:おおっ! それ強い!

シルフィー&グリシーヌ:それは便利だねぇ〜。

GM:完全鎧だからって、+10とかは無いけどね。

デビット:なんだ。

GM:ダメージ減少+3だ。

シルフィー:強すぎ。

シオン:誰が装備するんですか?

デビット:俺が着たい…

一同:却下。

GM:およ? そういえば、計画ではシオンが魔神を倒す予定だったからシオン用に作ったけど、実際に倒したのはグリグリだったんだよな…。鎧は女用だった。

シオン:むぅ〜、…はい。

シルフィー:パチパチ(拍手)皮鎧だったのね。

グリシーヌ:必要筋力いっぱいまで持てる?

GM:YES! ドラゴンの皮か何かでできてるんでしょ(苦笑)

グリシーヌ:鎧の筋力、7から18。完全に前線入りね。

シオン:しかも魔法が使える…

グリシーヌ:鎧だと雰囲気よくないから、これは謎のローブね。

デビット:え〜と、俺が欲しい。

シルフィー:女用って言ったでしょ。大ボケ。

GM:お前は女用が着たいのか?

デビット:マジックアイテムが欲しい!

ギャラック:デビット、もう一度神殿で教育した方がいいようじゃな。

シルフィー:これだけがんばって、報酬はこれだけ…

ギャラック:なに、たまには人助けもいいではないか。

GM:そうそう。それに、経験点がたっぷり。

シルフィー:わ〜い。

 現金な冒険者一行。重大な指名も加わり、またエレミアへと歩き出した。第四話完。

 GMのもくろみ〜 シナリオ用紙、1枚しかなかったのによくここまでできたなぁ…と思う今日この頃。とにもかくにもこれがGMの初リプレイ。いかがでしたか? といっても、あと3〜4話で終わっちゃうんだけどね。それにしてもテープを起こすのって……いかん。愚痴っても読者はつまらない。今回のキーとなる人は、リューニャさんとウツシエさんだ。目に怪我と、背中に切り傷というのがポイント。リューニャさんは見つけやすいけど、ウツシエさんは服を脱がせないと見つからない。転生の間に女にでもなってたら…ふふっ(微笑)

 では、月1リプレイはまた来月にお会いしましょう。GMこと、スキュエルでした。