リプレイのためへのあらすじ

 一応、この欄を読まなくても話的には内容が見えてきますが……楽しみたい方は読む事をお勧めします。by GM。

 第一話〜冒険へ

 誰もが知るオランの街。どのような街かはあえて説明するまい。ここでは、最近連日のように強盗事件が発生していた。手口は銀行や宝石店など、高価な店を〈〉の魔法がこもった巻物を使って破壊、突入、玉砕というものであった。

今日もきょうとて広場から爆発音が聞こえてきた。いつものように撃退する王宮警備兵。そこへ、突如走りよる五つの影+2。もちろん今回の冒険者パーティーとNPCだ。

王宮から左遷された若きハーフエルフの騎士シオン。

その付き人、同じく若きハーフエルフの女精霊使いシルフィー。

元戦士にして魔術師ギルドの使いパシリの女、グリシーヌ。

パターンの極めをいっている、ドワーフのマイリー神官戦士ギャラック。

そして、金にこそい盗賊のデビットだ。

ついでに、そこいらで伝説的存在になっている傭兵ヴェッジ(推定レベル8)と、その付き人的存在で知られている女魔術師ウェスカ(推定レベル5以上)も戦った。

彼らは瞬く間に強盗団を撃破する。で、ヴェッジは報奨金をもらいに(警備兵士長をいびりながら)どこかへと消えてしまう。

 さて、強盗団なのだが切ってもきざんでも死にゃしない。…どうやらアンデットのようだ。だが、グリシーヌの魔術師としての知識が『こんなに強くて頭のいいゾンビなんて作れないわよ〜』とうったえている。

 詳しい事を聞こうと、魔術師ギルドを尋ねた冒険者一行は、何かの組織が絡んでいる事を知る。グリシーヌは調査レポートを、まわりの者はそれを助けるため(デビットは金のため?)街中で情報集めをおこなう事となる。

 だが街中での情報収集はむなしく、GMの陰謀のせいでまったくといっていいほど情報が集まらない。そんな中、広場で喧嘩が始まったという話を聞く。行ってみると、ヴェッジが6人相手に楽勝で殴りあっている。しばらくボーっとしていると、ウェスカが『組織についての情報が手に入りましたよ〜!』っと言いながら走ってくる。

 こりゃラッキーと後をつけていくと、ヴェッジとウェスカは普通の酒場へと入っていく。中をのぞいてみた冒険者一行は、ヴエッジが酒場のマスターに暴行を加えているさまを見る。色々ないざこざが発生したが、本当にこの酒場で取引が行われていた。

地下へとくだっていくと、なにやら怪しげなムチムチボインのねーちゃんと、じーさんがいるのだった。ムチムチねーちゃんはテーブルの上にあった紅く輝く宝石を手に取ると、裏口からさっさと逃げ出す。じーさんも何かの魔法装置を発動させると、同じく逃げ出す。魔法装置の影響で、壁に飾ってあった熊のがかりそめの生を受けて動き出す!

冒険者一行はこれに苦戦してじーさんを取り逃がす……はずだったのだが、シルフィーの『こいつらは傭兵さんにまかせてさっさと行きましょ』の一言によってあっさり回避。見事じーさんを捕まえるのであった。

じーさんによると、どうやら近くの森の中の古城で何かの取引がおこなわれるということだそうな。

さっそく行動に移る冒険者一行。

取引のおこなわれる深夜、謎の古城に侵入した冒険者達が見たものは、各国の貴族たちの姿であった。話を聞くところ、この組織は一種の保険を起こしてぼろ儲けをしようとしているという事が判明した。この組織に一定の金額を払った貴族には、紅く輝く魔石の力で作った魔法装置で、死んだ時に生き返らせてもらえるというのだ。

もちろん、連日の強盗騒ぎはこの組織が実験的に生き返らせた者たちを使ったものだった。

さて、どうやってこの取引を破綻させようかと考えていると、『わははははははっ!』と高い声を上げてドアを蹴破る人あり。そう、ヴェッジである。

彼の乱入によって混乱した会場を、組織の警備兵(ゾンビ化済み、生命点マイナス10まで完全に死なない)が静めようと襲いかかる! さあ、戦闘だ! この、なかなか倒れない敵に苦戦する冒険者一行……となるはずだったのだが、グリシーヌの『じゃ、傭兵様にまかせて怪しい部屋を探索、レポートをまとめますわ』の一言によってあっさり回避。

かくて、冒険者達は組織についての帳簿などを手に入れ、ついでに紅く輝く魔石をも手に入れる。

あとは、魔術師ギルドへ帳簿とレポートを提出し、魔石を手厚く封印してもらう。

そして、魔術師ギルドの帳簿解析によるとどうやら今回の組織は巨大な組織の氷山の一角に過ぎなかったらしいということを知る。冒険者達は組織を探し出し、壊滅させるためのエージェントとなったのだった! 第一話完

 GMのもくろみ〜 戦闘が嫌いなので、たまには一回も戦闘が無いシナリオになってもいいだろう。だから、次回はこの分強力な敵を出して…っと。あと、魔石を奪われたのは痛かったなぁ。まったくの予想外だぞ。組織が取り返すシナリオを作らなくちゃ。でも、次回で取り返すと魔術師ギルドが単なる役立たずになってしまうから、次次回あたりにやむない状況を作り出して盗まれる事にしよう。今回は巨大組織の一部を見せるという目的だったのでまあ、成功かな。

 第二話〜地底からの呼び声

 前回のシナリオから一週間がたった。

 この間にパーテイーの少なかった所持金も――シオンは貴族出身なのでまだたんまりと残っているが――底をついてきた。

 さて、一週間の間に手に入った情報は、(ころころ……サイコロをふって)それぞれ、グリシーヌ→特になし。シルフィー→特になし。シオン→夜になると奇妙ないななき声が聞こえるような気がする。であった。

 ここで、ギャラックとデビットは重要な情報を手に入れるのであった。

 ギャラックがいつものようにマイリー神殿へ行くと、なにやら急患がいる。奥の治療室で身元不明の男が寝かされているのだ。男から詳しい話を聞こうにも、錯乱していてまともに話ができる状態じゃない。時間をかけて聞き出した結果、街外れの教会に何かがあるということ、アイリーンという女の人に襲われたということがわかった。

 デビットが盗賊ギルドでこそい儲け話を探していると、ギルドマスターじきじきに指名がかかる。なんでも、無許可で盗みを働いた盗賊を捕らえてこい! とのことだった。盗賊の居場所は、おそらく街外れの教会だろうとのことだった。(実は、この盗賊は優秀な国家のスパイで、ギルドには手におえるものがいない。なので、冒険者の仲間を持っているデビットにやらせてみて、会費を滞納しまくっているうえに役に立たないデビットが死ぬならそれもよし。捕まえる事ができたならラッキーというギルドマスターの思惑だったのだが)報酬に目のくらんだデビットは仲間をだまし、教会が怪しいとの情報をつかんだとだけ言うと教会へとパーティーを誘い込んむ。

 街外れの教会は、暗く、とても寂しい場所だった。そこで、探索のすえ国家のスパイの人(デビットは盗賊だと思っている)にデビットを人質に取られてしまう。パーテイーは抵抗もできず、地下室へと下ろされる。

 地下室の床は腐りかけの木製の板でできていて、奥に扉が見えている。

 立ち直りの早い冒険者一行は探索を始めようとするが、突如天井から国家のスパイの人が落っこちてくる。そいつは下半身が床下にめり込んでしまう。ギャラックら数人が助けようとすると、強力な力で男が床下へと引きずり込まれてしまう! よく見てみると、床下は緑色に濁った水がたまっていて、水面にはボコボコと泡が吹き出している。

 すると突然、長い触手のような手が水中から飛び出してきた!

 辛くも回避には成功したギャラックは、『やばい、即死攻撃っぽいダメージがくるぞい』と絶叫(確かに正解だ)。さっさと奥への扉を開けるのであった。

 通路を進んでいくと、先ほどと同じつくりでもっと巨大な部屋へと出る。奥には扉が三つ。ためしにデビットが走って行くが、足音を立てるたび、床から手が飛び出してくる。それでもなんとか死亡直前となって扉へと行きついたのは、奇跡といっていいだろう(ちっ、運のいいやつめ)。

 さて、ダメージを見てびびった冒険者一行はあれこれ考える。ずーっと考える。GMが寝そうになるくらいの時がたったあと、グリシーヌの『〈〉と〈〉をしたらどう?』との意見により解決(どうやったかは各自考えなさい)。

 冒険者一行は探索の結果、以下のような事がわかった。

 どうやらここは組織の研究所の一部らしい。研究長は上からの命令でただ純粋に生物兵器の研究をおこなっていた。だが、思うように研究は進まなかった。痺れを切らした組織は研究長の妻を殺害、実験台として差し出す。悲しみ、気のふれた研究長はついに死体から最強の兵器を作り出す方法を編み出した。だが、兵器となった妻は理性が消え失せ、ただを繰り返す生き物となってしまった。そして、妻の名前はアイリーンであった。

 さらに探索をおこなう冒険者たち。さらなる探索によって研究員の生き残りを発見。彼の話によると、アイリーンは魔法の防御壁によって守られている。それを解除するにはとあるが必要だという事であった。

 研究員の話を聞いていると、この世のものとは思えない絶叫が聞こえてきた。探索の途中、床下に石柱を落としてしまったのを思い出す。それは、冷たく濁った水の中から出る事のできた、アイリーンの歓喜の悲鳴、夜に聞こえてきたといういななき声であった。

 冒険者達は巻物を使い、ギリギリのところでアイリーンに勝利する。アイリーンは死の直前、化物にはとても浮かべられないような笑顔を浮かべ、『ありがとう』と言い残し崩れ去る。

 研究所から脱出した冒険者一行は、レポート提出のため魔術師ギルドへとむかうが、夕闇から完全な闇へと消える時刻、赤い炎に包まれた魔術の塔が目に入るのであった。

 急ぎギルドへと向かう一行。と、正面からはギルドの下っ端一号が走りよってくる。

『ダークエルフに…魔石を盗まれました……!』 第二話完

GMのもくろみ〜 う〜ん、グリシーヌさんの考えにはあっぱれですわ。他に方法は無いのかな〜。状況だけを考えて、解決法を考えないのが俺の悪いところだよな〜。それにしても、なんでダークエルフなんて言っちゃったんだろ? ダークエルフが首班なんてやだな。ってことは、その他に何者かのかいにゅうがあったことにしよう。……よし、情けない魔術師ギルドに、もうひとどろかぶってもらおう(鬼)。こいつらが魔石の鑑定を依頼してるとか。うん。このネタは使えるな。じゃあ、鑑定先が悪人だったという事で、そいつは研究所の連中ってことにしよう。そいつが魔石奪還に参加して最後に裏切る。パターンだけどなかなかいいな。でも、ばれそうだから脇役でも出して気を引くか。名前は…適当にサリフォンっと。小さな男の子で、研究所から逃げ出した…と。特殊能力をつけて、研究所の残虐性をわからせればOKだろ。これで、研究所のまわしもんには目が行かなくなるはず。こいつの名前は……グローヴァって武器があったな。一文字変えてゴローヴァで……。

第三話〜研究所からの生還者

 前回からのまったくの続き。

 魔術師ギルドで下っ端をつとめていた魔術師一号は、『くー、ダークエルフたちに魔石を盗まれてしまいました!』とグリシーヌに抱きついてくる。グリシーヌはそれを暖かいパンチで送り返し、事情を聞いてみる事にする。

 なんでも、魔石の鑑定はきわめて困難だということで、隣のエレミア王国の魔術師ギルドから偉い鑑定士が来たとのことだった。彼を迎え入れた時に、突然の轟音が響いたかと思うと、見たことのない化物やダークエルフの軍団に襲われていたそうな。

 鑑定士の説明を求めると、その鑑定士が出てくる。彼の名前はゴローヴァ。魔石についての話を教えてくれる。なんでも、その魔石はとある上位魔神の復活に使われるらしい。ダークエルフたちはその魔神を復活させるために魔石を盗んでいったのではないか、というのだ。

 それは大変と、冒険者一行は荷物をまとめるため宿へと戻る。

 ギルドの前で、シルフィーが一人の兵士に呼び止められた。兵士の名前はヒューイ。王宮兵士団の下っ端一号だ。冒険の始まる前…まだシルフィーがシオンと王宮暮らしをしていた頃、散々ちょっかいをかけてきた男である。ヒューイ曰く、魔術師ギルド復興のための兵士団が自分の隊だったので来た。で、最近王宮で見なかったシルフィーを見かけたので驚いて声をかけたんだそうな。彼は『何か困った事でもあったら僕のところへ来てくれ。できるだけの手助けはするから…』と言うのだが、いつものようにシルフィーに〈〉の魔法でのされてしまう。

 ダークエルフが逃げたと思われる東の森へと、冒険者一行は旅立つのであった。

 二、三日の後、あっさりと森についた(だって、ワンダリングモンスターって嫌いなんだもん)。

 森を歩いていくと、デビットとギャラックが小さい子供の悲鳴を聞きつける。すぐさま走っていくパーティー。木々を押しのけて見たものは、走る三頭の狼と、その狼から逃げている7〜8歳くらいの少年の姿だった。

 すぐに駆け寄るシルフィー。子供を抱いて、『もう大丈夫だからね』と優しい声をかける。だが、シルフィーは妙な事に気づく。子供の目には目隠しがされているのだ。

 同じく、さっと駆け出したデビットは両手に持った短剣で狼をメッタザシにする。

 狼を撃退したパーティーは、男の子にさっそく質問を始める。わかったことは、男の子の名前はサリフォン、ということだけだった。どうして目隠しをしているのか? どこからきたのか? ということは、サリフォンが話したがらないのだ。

 パーティーはすったもんだのあげく、同行していたゴローヴァさんの『この先に村があるので、そこの子なのじゃないでしょうか?』の一言で、情報収集もかねて、村へと向かうこととなったのだった。(思惑通り)

 村へついた冒険者達は村人をつかまえて情報を聞き出すが、サリフォンちゃんはこの村の子ではない。しかたなく、ダークエルフを捕まえるまでの間だけでもこの村に預かってもらう事になった。

 誰か、子供を預かってくれる人がいないかを村長さんに尋ねると、アルファさん(安直だよな〜)というおばさんが、親のいない子供などを引きとったりしているそうだ。シルフィーとシオンはアルファさんに頼み、サリフォンちゃんを預かってもらう事となった。

 その間、村長宅で一晩をあかす事となったグリシーヌ、デビット、ギャラックはダークエルフについての情報を聞いてみる事になる。あきらめ半分で聞いてみると、確かにダークエルフが近くの遺跡に入っていく姿を目撃したそうだ。その遺跡は、魔神や封印と関係があると、この村の言い伝えで残っていた。

 思いがけない収穫を得た冒険者達は安眠をするが、夜中に子供が飛び込んでくる。アルファさんの家で何かがあったようだ。

 急いで駆けつけた冒険者はそこで石化したアルファさんと子供たちの姿を見る。シルフィーの〈〉で部屋の中を照らすと、すみで怯えているサリフォンちゃんの姿が。どうやらサリフォンちゃんが眠っている間にアルファさんが目隠しを外してしまったようだ。自分の能力に怯えるサリフォン。シルフィーはそんなサリフォンを優しく抱きしめる。

 そんな時、騒ぎを聞きつけた村人たちはパーティーごとサリフォンちゃんを囲む。『その化物の子供をつれて、この地から去るがいい』。

 パーティーは急ぎ、ダークエルフの目撃された遺跡へとむかう。

 遺跡内でのモンスターやトラップを撃破、解除したパーティーは最下層、儀式の間へとたどりついた。

 三人のダークエルフとの対決。

 素早い動きで翻弄する盗賊のダークエルフや、援護魔法を飛ばす女魔術師のダークエルフ、さらには掟破りの筋力が高い戦士のダークエルフなど、バリエーションに富んだ敵にうまく実力を生かせない。

 長く激しい戦いが続いたが、シオンのクリティカル(これで戦士系のダークエルフが死亡)やゴローヴァさんの〈〉で相手を降伏させる事ができた。

 魔石を奪い返したパーティーだが、魔石を手にしたゴローヴァに転送の魔法を使われ、魔石はどこかへと姿を消してしまう。

『これで我が主は上位魔神と融合して、完全なる生命となるのだ!』

 ゴローヴァは『組織』の者であった!

 呪文を唱え、巨大な山羊の姿へと姿を変えるゴローヴァ。

 ダークエルフとの戦いで傷ついたパーティーは苦戦を強いられる……はずだったのだが。GMのサイコロの目がすこぶる悪い。ダメージを一発も与えることなく、シルフィーの〈〉で気絶させられてしまうのであった。南無。

 〈〉でゴローヴァをおこしたパーティーは、質問地獄を浴びせようとするが、ゴローヴァの腹部が動いたかと思うと、肉を切り裂き何かが飛び出してきた。

 ゴローヴァは死の瞬間、正気に戻り、『あのお方を止めてくれ…』と言って事切れる。

 ゴローヴァの腹から飛び出したものは、何かの魔法生物だった。裏切り防止と口封じのために仕掛けられた、無情なる監視役。デビットはうじ虫に似たそれを握りつぶす。

 ダークエルフの話を聞くと、彼らも『組織』の研究所から逃げ出してきたのだと言う。その研究所ではエルフをダークエルフに、ドワーフやグラスランナーを得体の知れない化物に、人間を魔神との合成獣にする実験をおこなっているということがわかった。さらに、実験者用の牢屋の中には『聖女』と呼ばれる女のマーファの司祭がいるそうだ。彼女は、サリフォンを研究所から逃がしてくれた人でもあった。彼女と連絡が取れれば研究所から被害者を逃がす事もできるかもしれないのだ。その研究所は隣国エレミアにある。

 一度、エレミアへの旅のしたくへとオランへ帰ったパーティーは、ダークエルフ二人にサリフォンをまかせた。彼ら三人は、第一話で廃墟となた屋敷に住むこととなったのだ。

 今一度、冒険者達は『組織』への怒りを燃やすのだった。第三話完

 GMのもくろみ〜 今回はいい感じの話になったなぁ。アルファさんとかアドリブで出したわりにはよく動いてくれたし。今回の目的は人間の中には改造された『能力者』がいることを教える…だったからなぁ。それにしても、ゴローヴァ、精神力低すぎたかなぁ。〈〉なんかでやられるなんで、予想だにしてなかったぞ。

 次回からは本格リプレイだ! がんばるぞー! おうっ!

一応、キャラクター紹介

 それぞれ今までの冒険で3〜4レベルに上がっているので、とても中途半端なリプレイの始まりとなってしまいました(謝)。それぞれ、GMの偏見による紹介をさせていただこうと思います。

 シオン→第二話、第三話と生死判定をおこなってなお生きている、運がいいのだか悪いのだかわからないハーフエルフ。戦士にしては、やはり少ない筋力と生命力がものをいうのだろうか……。妹分としてシルフィルがついてまわっている。

 シルフィル・ラナン→通称シルフィー、パーティーの心のオアシス一号。ハーフエルフ。シオンとは王宮時代のメイドの関係。とにかく、何かあるごとに「シオンさま〜」なのだ。そんな彼女は超一流の精霊使い。一本筋で技能を伸ばしているところも、ある意味シオンとそっくりだ。

 ギャラック→とにかくひたすら王道を行っているようなドワーフの神官戦士。戦闘を行うこと意外にはマイリーの司祭らしいことをしたのを見たことがない。最近では、自分勝手なデビットを真人間に戻すため、色々と手を尽くしているようだ。

 グリシーヌ・レイ→全てにおいて非常に高い能力値を持った、心のオアシス2号。さっさと突っ走りがちなパーティーを、シルフィーと共に優秀な頭脳を持って導いていく。パーティーの裏のリーダーとの噂も。そんな彼女だが、いつもはレポート書きであまりしゃべらない。もったいないことだ。ペット()に猫のミケがいる。ちなみに、魔法の発動体の剣で、前線へ立つ事もできる。

 デビット→金欲が服を着て歩いているようなやつ。自分の利益のためならパーティーを陥れることなど、へとも思わない。一応、盗賊技能は安い(習得しやすい)からさまにはなっているものの、器用貧乏の道を歩き始めているような気がする。最近ではギャラックに事あるごとに説教をくらっているので、少しはおだやかになったようだが……。